監察(読み)カンサツ

精選版 日本国語大辞典 「監察」の意味・読み・例文・類語

かん‐さつ【監察】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 監督し、取り締まること。また、その人。
    1. [初出の実例]「国司者式部監察、計違附考」(出典続日本紀‐和銅六年(713)三月壬午)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐竇融伝〕
  3. 江戸幕府の職名、目付異称
    1. [初出の実例]「儒官林大学頭及び監察(カンサツ)二名に命じ」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈条野有人〉初)
  4. ( ━する ) 行政機関が、その業務の執行状況について調査や検査などをすること。
    1. [初出の実例]「各行政機関の業務の実施状況を監察し」(出典:行政管理庁設置法(1948)二条)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「監察」の読み・字形・画数・意味

【監察】かんさつ

監査督する。〔後漢書、陳忠伝〕三して冢宰と曰ふ。入りては則ち參對して事を議し、出でては則ち監察して是非を(ただ)す。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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