大司馬(読み)ダイシバ

デジタル大辞泉 「大司馬」の意味・読み・例文・類語

だい‐しば【大司馬】

古代中国の官名代には夏官かかんの長として軍事運輸をつかさどった。代に軍事を任とした太尉を大司馬と改称し、大司徒大司空とともに三公と称した。後漢以降は再び太尉という。

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精選版 日本国語大辞典 「大司馬」の意味・読み・例文・類語

だい‐しば【大司馬】

  1. 〘 名詞 〙 中国古代の官名。周代、六官の一つで夏官の長。軍事や運輸をつかさどる。漢代には、大司徒・大司空と共に三公に列せられ、中央政府の最高官となる。後漢以降は太尉と称した。
    1. [初出の実例]「漢昭帝又幼にて即位。武帝の遺詔により博陸侯霍光と云人、大司馬大将軍にて摂政す」(出典:神皇正統記(1339‐43)中)
    2. [その他の文献]〔漢書‐百官公卿表上〕

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世界大百科事典(旧版)内の大司馬の言及

【司馬】より

…中国の官名。春秋時代までは軍事の最高指揮官で,漢代には中央政府の最高官の一つとして大司馬が置かれたことがある。別に軍の最高指揮官が将軍になると,将軍や都督の属官としての司馬が生まれた。…

※「大司馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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