大和玉虫(読み)やまとたまむし

精選版 日本国語大辞典 「大和玉虫」の意味・読み・例文・類語

やまと‐たまむし【大和玉虫】

  1. 〘 名詞 〙 タマムシ科の甲虫。体は紡錘型で、体長三~四センチメートル。全体に美しい金緑色で、背面に赤紫色の二本の縦条が走る。夏季現われ、サクラケヤキカシなどに産卵幼虫は材部を食害する害虫鉄砲虫と呼ばれる。上ばねは堅く美しいので法隆寺の「玉虫厨子(ずし)」など美術工芸品に利用され、現在ではブローチ、帯止めなどにも用いる。本州以南の各地および台湾などに分布。たまむし。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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