大垣別院
おおがきべついん
[現在地名]大垣市伝馬町
旧美濃路伝馬町の西部のやや北に位置する。真宗大谷派に属し、開闡寺と号する。本尊は阿弥陀如来。享保城下絵図には真徳寺とみえ、西美濃の真宗大谷派の総取締所。慶長期(一五九六―一六一五)に真徳寺(現不破郡垂井町)によって中町に創建。真徳寺通所といったが、寛永元年(一六二四)伝馬町に移転(美濃明細記)。延享四年(一七四七)より本山掛所となり、伝馬町御坊・伝馬町御坊役寺と称する(大垣藩城代日記書抜)。翌年には当寺触は町奉行より直接申渡されるようになり、明和九年(一七七二)から寺法・国法御用は、禾森村の妙円寺・深池村の唯頓寺が勤めるよう本山より申渡された(同書抜)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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