大声里耳に入らず(読み)たいせいりじにいらず

精選版 日本国語大辞典 「大声里耳に入らず」の意味・読み・例文・類語

たいせい【大声】 里耳(りじ)に入(い)らず

高雅で上品な音律というものは俗人の耳にははいりにくい。高尚な議論というものは俗人には理解されにくいたとえ。〔荘子天地

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デジタル大辞泉 「大声里耳に入らず」の意味・読み・例文・類語

大声たいせい里耳りじらず

《「荘子」天地から》すぐれた音楽は俗人の耳には受け入れられない。高尚な議論は俗人に理解されにくいということ。

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ことわざを知る辞典 「大声里耳に入らず」の解説

大声里耳に入らず

高雅な音律は俗人の耳に入りにくい。高尚な議論が俗人に理解されにくいことのたとえ。

[使用例] 大声俚耳に入らず、陽春白雪の詩には和するもの少なしの喩え[夏目漱石吾輩は猫である|1905~06]

[解説] 「大声」は、高雅で上品な音律。「里耳」は、俗人の耳。俚耳。「荘子―天地」にあることば。

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