大学・国学(読み)だいがく・こくがく

旺文社日本史事典 三訂版 「大学・国学」の解説

大学・国学
だいがく・こくがく

律令制による中央の官吏養成機関が大学,地方の教育機関が国学
大学は式部省の,国学は国司管轄。大学の学生は五位以上の貴族子弟,東西史部 (ふひとべ) の子弟,請願して許された八位以上の下級貴族の子弟であり,教科には本科(明経 (みようぎよう) 道)とそれに付属する算道・書道があった。奈良中期に本科から文章・明法が分かれ,平安時代には明経・明法・文章・算道が確立した。国学は国ごとに置かれ,郡司の子弟を選び,儒学医学の教育を行った。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

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