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算道 さんどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

算道
さんどう

明経 (みょうぎょう) 道文章 (もんじょう) 道明法 (みょうぼう) 道とともに,令制で設けられた大学寮 4道の一つ。博士2人と算生 30人 (のち 20人) を有する独立学科。その教科書として『孫子』『五曹』『九章』『海島』『六章』『綴術』『三開重差』『髀』『九司』が用いられた。算道終了者は,各官司の算師や,主計寮,主税寮などの吏員となり,行政実務にあたった。のち算博士は三善小槻両家の世襲となり,三善家出身の博士は算道の教授に,小槻氏出身の博士は諸国の調賦算勘の職にあったという。

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デジタル大辞泉プラスの解説

算道

アーチスト、プログラマーの山本一彰による数学パフォーマンス・アート作品。組み合わせ論理を用いた計算手法「論理珠算」とその実践。2015年発表。同年、第10回文化庁メディア芸術祭にて、アート部門新人賞を受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

さんどう【算道】

律令の学制において算術を修める学科。大学寮には算術を教授する算博士2人と,これを習得する算生30人がいた(後に20人となる)。教科書は中国古代の算経である《九章算術》《周髀(しゆうひ)算経》《綴術(てつじゆつ)算経》など9部が用いられている。《九章》は測量法や池溝等の構築法,稲粟の収穫の計算法などの例題の多い実用的数学書,《周髀》は天文算法の書,《綴術》は現存しないが,難解な高等理論数学書であったらしい。

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大辞林 第三版の解説

さんどう【算道】

計算の方法。算術。算法。
律令制における大学で教えた学科の一。算術を修める学問。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

算道
さんどう

大学寮の一学科で、算術を教授した。職員令(しきいんりょう)に算博士(はかせ)2、算生30がみえる。平安初期、明経(みょうぎょう)、文章(もんじょう)、明法(みょうぼう)とともに大学寮の四道を形づくるに至るが、他の三道にくらべ小規模であり、802年(延暦21)には算生が20人に減定されている。学生は九章、海島、周髀(しゅうひ)、五曹(ごそう)、九司、孫子、三開重差などの教科書を学んだ。算道出身の官人は多く主税(しゅぜい)、主計(しゅけい)、木工(もく)などの寮にあって専門知識を生かした。算道の教官には卑姓出身者が多く、世襲する氏族に小槻(おつき)氏や三善(みよし)氏が認められる。三善清行(みよしきよゆき)は『奉菅右相府書』のなかで、「遊学の次(ついで)、偸(ひそ)かに術数を習う」と記しており、9世紀後半のころ算道が三善氏の家学化してきていることを示している。[森田 悌]
『桃裕行著『上代学制の研究』(1947・目黒書店)』

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