日本歴史地名大系 「大室用水」の解説 大室用水おおむろようすい 栃木県:今市市大室村大室用水今市宿内で大谷(だいや)川から取水し、南東へ引いて大室・森友(もりとも)・水無(みずなし)三ヵ村で利用する。新(しん)堀ともよばれ、後(うしろ)川に落ちる。当初大室村では沢(おとろざわ)村地内で取入れる用水を引いていたが、破損ののち修復を一村で行うことができず、文化一二年(一八一五)森友・水無両村を加えた三ヵ村で、上流の今市宿と瀬川(せがわ)村境の字長久保(ながくぼ)から取水する新堀を開削した(文政五年「大室村明細帳」関根矢太郎文書など)。この用水完成により畑田成が実現したという。弘化三年(一八四六)用水堰が押流され、金三〇両の無利足拝借金を受けて修復した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by