大宮巌鼓神社(読み)おおみやいわつつみじんじや

日本歴史地名大系 「大宮巌鼓神社」の解説

大宮巌鼓神社
おおみやいわつつみじんじや

[現在地名]吾妻町原町 大宮

中之条なかのじよう盆地西部の四万しま川右岸台地に鎮座する。祭神は日本武尊・弟橘姫命・素盞嗚命。旧郷社。神社後方に上越国境の山脈が連なり、四万川の水源稲包いなつつみ(一五九七・七メートル)は山神・水源の神として信仰される。「三代実録」元慶四年(八八〇)五月二五日条によると、上野国正六位上稲裹地神に従五位下勲一二等が授けられている。中世には岩櫃いわびつ城の東麓にあたり、神官高山氏は在地領主として真田氏に属した。天正一八年(一五九〇)一二月真田信幸の検地で五貫文の社領が七貫八〇〇文とされ、前々のごとく当社に安堵されている(同月一九日「真田信幸宛行状」大宮神社文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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