大山崎油神人(読み)おおやまざきあぶらじんにん

精選版 日本国語大辞典 「大山崎油神人」の意味・読み・例文・類語

おおやまざき‐あぶらじんにんおほやまざき‥【大山崎油神人】

  1. 〘 名詞 〙 石清水八幡宮末社である山城国大山崎村(京都府乙訓郡大山崎町)の離宮八幡社の神人。油座を組織し、鎌倉時代から応仁の乱の頃まで、神社から油・荏胡麻(えごま)商の特許を受け、近畿四国九州までの油の製造販売を独占した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大山崎油神人の言及

【石清水八幡宮】より

…機構としては政所,公文所,達所,供所,馬所,諸奉行(検断奉行,神人奉行など)が存在した。神人(じにん)は本所神人と諸国に存在する荘園・別宮などにいる散在神人に分かれるが,前者は芸能者,手工業者,商人,諸郷民からなり,ことに大山崎油神人は荏胡麻(えごま)の購入独占権を得て荏胡麻を山崎に集荷し製油して販売し,朝廷や幕府から関津自由通行権を付与され営業範囲は畿内一円から九州方面までも及んだ(大山崎油座)。社領は護国寺領,宿院極楽寺領,別当家領,社務領,供僧所司領からなり,12世紀末には西は九州,東は関東にまで広がっている。…

※「大山崎油神人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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