荏胡麻(読み)エゴマ

デジタル大辞泉 「荏胡麻」の意味・読み・例文・類語

え‐ごま【××胡麻】

シソ科一年草。高さ60~90センチ。全体に白い毛があり、シソに似る。花は白色種子をしぼっての油をとり、またゴマ代用にもする。東南アジア原産で、古くから栽培

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精選版 日本国語大辞典 「荏胡麻」の意味・読み・例文・類語

え‐ごま【荏胡麻】

  1. 〘 名詞 〙 シソ科の一年草。種(しゅ)としてはシソと同種。東南アジア原産で日本では畑に栽培され、また野生化もしている。全体に特有な匂いがある。茎は高さ八〇センチメートル内外の角柱形で白毛が生じる。葉は、長さ七~一二センチメートル、幅五~八センチメートルの卵円形で対生し、先がとがり縁に鋸歯(きょし)があって裏は淡紫色。夏、白い唇形の花が密生した穂を茎頂および葉腋(ようえき)から出す。果実は四つに分かれ小球形で油がとれ、これを荏の油といって昔は灯油用をはじめ防水用、印刷インキなど広範囲に用いられ栽培も多かった。漢名、荏。え。しろじそ。じゅうね。おおえのみ。えこ。〔農業全書(1697)〕

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「荏胡麻」の解説

荏胡麻
えごま

荏とも。シソ科の1年草。インド・中国原産の油料作物。縄文時代の遺跡から出土し,古くから利用された。「延喜式」によれば,山城・尾張・美濃3国が交易雑物として貢進している。中世には瀬戸内海沿岸で栽培され,もっぱら社寺公家の灯油として用いられた。石清水八幡宮大山崎油座に属する商人が,荏油の製造・販売の特権を握って繁栄した。近世には灯油は菜種油・綿実油にかわった。実は胡麻の代用となり,搾り粕は肥料や牛馬の飼料にも用いられた。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「荏胡麻」の解説

荏胡麻 (エゴマ)

学名:Perilla frutescens var.frutescens
植物。シソ科の一年草,園芸植物,薬用植物

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