大峯酸性岩類(読み)おおみねさんせいがんるい

最新 地学事典 「大峯酸性岩類」の解説

おおみねさんせいがんるい
大峯酸性岩類

Omine acidic rocks

紀伊半島中央部に南北約40km, 東西約10kmにわたり点在する中新世(16~11Ma)の細粒斑状花崗岩質岩。大峯・大台カルデラ火山群を構成し,紀伊半島の中新世珪長質火山地域の一部を占める。北から洞川どろかわ・白倉・川迫こうせ・旭・天狗山・白谷・片川-椋呂むくろ岩体と名づけられている。鉱物組合せ,主要化学組成,Sr・O・S同位体比から,秩父帯に分布する洞川・白倉岩体は典型的なIタイプ花崗岩で,他の四万十帯に分布する岩体は典型的なSタイプ花崗岩である。大峯Sタイプ花崗岩は,黒雲母正長石に富む堆積岩または堆積岩起原の変成岩が約0.5GPa, 700℃の条件で部分溶融した液から,黒雲母と斜長石と正長石を分別することで生じた。一方,大峯Iタイプ花崗岩は,角閃石と斜長石を主要構成鉱物とする火成岩または火成岩起原の変成岩の部分溶融で生じた液が,角閃石と黒雲母と斜長石を分別することで生じた。同じ時代に両タイプの花崗岩が近接して生成した例は,世界的にもまれである。参考文献M.Murata et al. (1987) Geoch. Cosmoch. Acta, Vol.51。D.Miura et al. (2007) J. Volc. Geoth. Res., Vol.167: 300。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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