大広戸村
おおひろとむら
仁蔵村の南に位置する。村の西を大場川が、東を新田用水が南流する。「風土記稿」は村内高応寺の過去帳に寛永元年(一六二四)新田開発のときに同寺が創建されたとあることから、当村はその頃に開発されたとし、もとは仁蔵村も含んでいたという。田園簿では田三四三石余・畑六六石余、ほかに野銭永二貫六九四文があった。元禄郷帳では仁蔵村が別に村立てされ、当村は高一六四石余。江戸時代を通じて幕府領であったと思われる(田園簿・改革組合取調書など)。検地は元禄八年(一六九五)の武蔵国幕府領総検地の一環として実施され、明和三年(一七六六)には新田検地が行われたという(「風土記稿」など)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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