日本歴史地名大系 「大恩寺村」の解説 大恩寺村だいおんじむら 大分県:東国東郡国東町大恩寺村[現在地名]国東町大恩寺富来(とみく)村の北東に位置し、富来川が流れる。「豊後国志」に大恩寺とあり、天保郷帳などでは富来村の内。旧高旧領取調帳に大恩寺村とあり、高二九九石余。これと別に大恩寺村のうちとして藁蓑(わらみの)の文殊仙(もんじゆせん)寺分二九三石余が記載される。この藁蓑は建武四年(一三三七)六月一日の六郷山本中末寺次第并四至等注文案(永弘文書)に記載される文殊仙寺の四至として「蕨野園沢」とみえる。保久租の王子(ほくそのおうじ)神社は古くは熊野社と称していたが、明治一八年(一八八五)改称。初め一三歳以上の女子は参詣できなかったが、寛政(一七八九―一八〇一)頃より許されたという。畑中(はたけなか)に大山(おおやま)神社が鎮座。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by