日本歴史地名大系 「富来川」の解説 富来川とぎがわ 石川県:羽咋郡富来町富来川富来町北東端切留(きりどめ)の山中に発して南西流、領家(りようけ)町・地頭(じとう)町の間を流れて日本海に注ぐ。流路延長約二〇キロ。外浦街道の宿駅があった地頭町村から支流の広地(ひろじ)川沿いに内浦の中島(なかじま)村(現中島町)にいたる往還が通る。楚和(そわ)村から上流の八ヵ村は天明六年(一七八六)加賀藩領から幕府領(加賀藩預地)に替地となった。河口の領家町・地頭町両村は川を利用して運ばれてくる炭・薪・材木・米などの搬出港として栄え、海運業者も多かった。また物資の持運稼をめぐって両村の間では争いが絶えなかった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by