…肥前国(長崎県)彼杵(そのぎ)郡大村に藩庁を置いた外様小藩。藩主大村氏。2万7973石。大村氏は鎌倉時代から地頭として擡頭し,以降中世期を通じて在地領主として発展した。1570年(元亀1)純忠は長崎を開港し,南蛮貿易を中心に外交策を展開しながら本領の確保につとめた。87年(天正15)豊臣秀吉の九州征伐後,本領を安堵され,近世大名に取り立てられたが,それと同時に発布された伴天連追放令と長崎の収公によって,貿易利潤に終止符が打たれ,藩財政は成立当初から窮乏をきたした。…
※「大村純長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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