ディエゴ・デ・サンタ・カタリナ(読み)Diego de Santa Catalina

朝日日本歴史人物事典 の解説

ディエゴ・デ・サンタ・カタリナ

没年:1636.6.1(1636.6.1)
生年:生年不詳
スペイン人フランシスコ会士。ビベロ・イ・ベラスコとフランシスコ会士ムニョスを仲介として,徳川家康がスペイン国王のもとに日本・メキシコ通商交渉のため派遣した使節答礼として,1613年フェリペ3世により遣日使節に任命された。元和1(1615)年8月浦賀に到着。日本はすでに禁教令下にあり,スペイン側が通商に熱意がなく,その親書宣教師保護を求めるのみであったために冷たくあしらわれ,翌年成果なく日本を去った。メキシコ修道院長および評議員を務め,1625年に故郷のサン・パブロ管区へ戻った。<参考文献>L.ペレス著・野間一正訳『ベアト・ルイス・ソテーロ伝』

(野間一正)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ディエゴ・デ・サンタカタリナ
Diego de Santa Catalina

[生]? マドリガレホス
[没]1636. ゼラルボ
スペイン出身のフランシスコ会司祭。慶長 10 (1605) 年徳川家康がスペイン国王に派遣した使節の答礼使として,スペイン王フェリペ3世の家康あて書簡をたずさえて元和1 (15) 年来日。家康のキリシタンおよびポルトガル,スペイン両国への感情が悪化したため謁見は許されず,秀忠からも冷遇され,使命を果しえず帰国の途についた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus の解説

ディエゴ=デ=サンタ=カタリナ Diego de Santa Catalina

?-1636 スペインの宣教師。
フランシスコ会士。日本・メキシコ貿易交渉使節として元和(げんな)元年(1615)浦賀に来港。スペイン国王フェリペ3世の親書が宣教師の保護をもとめていたため,禁教令下の幕府との交渉は不調におわり,翌年離日した。1636年6月1日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android