最新 地学事典 「大森鉱山」の解説
おおもりこうざん
大森鉱山
Omori mine
島根県大田市大森町銀山にある旧石見(いわみ)銀山。従来,中新世石見層群を母岩とするグリーンタフ活動の産物と考えられてきたが,1966年以来の金属鉱業事業団の広域・精密調査により,胚胎層準は鮮新~更新統の大江高火山岩類およびこれを貫くデイサイトとされた。前者のFT年代は1.18~0.86Ma。永久鉱床(鉱脈型)と福石鉱床(網状・鉱染型)がある。鉱石鉱物はエレクトラム・輝銀鉱・黄銅鉱・方鉛鉱・赤鉄鉱・輝銀銅鉱・マチルダ鉱・アイキナイト・ウィッチヘン鉱,二次鉱物として上部に自然銀,脈石鉱物はシデライト・石英・重晶石・玉髄など。1309年開山され最盛期(1601~03)の産銀量は25~30t/年で当時日本一の銀山であった。1891~1919年の産出量は銀66t,金1.4t,銅6.3t。2007年に「石見銀山遺跡とその文化的景観」としてユネスコ世界文化遺産に指定。
執筆者:矢島 淳吉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

