玉髄(読み)ぎょくずい(英語表記)chalcedony

翻訳|chalcedony

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

玉髄
ぎょくずい
chalcedony

SiO2石英の繊維状の潜晶質の結晶が集って,球果状,鍾乳状など塊をなしたもの。脂肪光沢,透明ないし半透明,白,灰,淡青褐色を呈する。硬度6,比重 2.55~2.63。コロイド状シリカがあまり高くない温度で結晶したもので,流紋岩質凝灰岩中にそろばん玉のような形で産するものは,一般にそろばん玉石と呼ばれる。美しい緑色のものは,飾石となる。

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百科事典マイペディアの解説

玉髄【ぎょくずい】

カルセドニーとも。石英の微細な粒子や結晶の集合体。蝋のような光沢がある。岩石割れ目などにケイ酸が沈殿して結晶質となったもの。紅玉髄カーネリアン),緑玉髄(クリソプレーズ),緑水晶に似た〈プラズマ〉,ブラッドストーン血石),赤褐色を示す碧玉(へきぎょく)(ジャスパー)などがあり,美しいものは装飾用になる。色が均質な玉髄に対し,色が帯状または同心状に配列するものをメノウ(瑪瑙)というが,日本の業界では両方を一緒にしてメノウと称している。

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大辞林 第三版の解説

ぎょくずい【玉髄】

石英の微細な結晶の集合体。岩石の割れ目や空洞をみたし、放射状・葡萄ぶどう状などをなして産する。含有する不純物の色によって、紅玉髄・緑玉髄などと呼ばれ、飾り石にする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

玉髄
ぎょくずい
chalcedony

きわめて細かい粒状ないし繊維状の石英からできている鉱物。また、モガン石moganiteとよばれる石英と同質異像の鉱物を含んでいることもある(この鉱物は単斜晶系で、非常に微細な結晶の集合体としてのみ存在する)。普通は乳房状、ぶどう状で火山岩のすきまを満たしたり、内壁を覆うようにして産する。色は無色、赤、橙(だいだい)、緑、黄、黒色など各種のものがあり、いろいろな変種名がある。めのう、カーネリアン(紅玉髄)、クリソプレースなど飾り石として使用されるものもある。放散虫などの珪(けい)質遺骸(いがい)からできているチャートは、続成作用や弱い熱変成作用を受けて玉髄質となっていることが多い。玉髄は石英よりやや硬度が低く、比重も小さい。これは、超微細な小孔をもつ微小な石英からできているためである。日本では、新しい時代の火山岩に伴ってよく産する。北海道、本州日本海側、伊豆、小笠原(おがさわら)、九州など産地は多い。英名は小アジアにあった古代海岸都市カルケドンChalcedonにちなんで命名された。[松原 聰]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぎょく‐ずい【玉髄】

〘名〙 石英の一種。繊維状の結晶集合体で、白、灰、青、淡褐色、暗褐色、黒などの透明ないし半透明の脂肪光沢をもつ。流紋岩や凝灰質砂岩、金属鉱床などの脈石として産出。紅玉髄、緑玉髄、プラズマ、血玉髄、碧(へき)玉などがある。カルセドニー。〔鉱物字彙(1890)〕

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化学辞典 第2版の解説

玉髄
ギョクズイ
chalcedony

石英の微細な結晶が放射状に集まった球状,放射状,乳房状などのち密な集合体をいう.硬度6.密度2.55~2.63 g cm-3.脂肪光沢,透明ないし半透明で,乳白,白,灰,淡青,黒,褐色などの色を呈する.コロイド状のケイ酸が比較的低い濃度で結晶したものが多く,岩石のすきまなどを満たして産出することが多い.狭義には,色がほぼ一様なものを玉髄といい,色がしま状または同心球状のものをめのう,黒色または不透明暗色のものをチャート,同じくノジュール状のものをフリントとよび区別している.

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世界大百科事典内の玉髄の言及

【メノウ(瑪瑙)】より

…そのため半透明状となり,主として塊状で産出する。成分SiO2,モース硬度7,比重2.60,屈折率1.53で,色が比較的一様で無地なものを玉髄(カルセドニーchalcedony),縞目のあるものをメノウ(アゲートagate)と分類することもあるが,一般には両方をいっしょにして〈メノウ〉と称している。世界各地に産するが,貝殻状剝離を示し,剝片は薄く鋭利な縁をもつため,北アジアやインドなどでは石鏃や小型の石刃の材料とされたほか,色の美しいものは古くから装身具として多く加工された。…

※「玉髄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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