20世紀日本人名事典 「大橋翠石」の解説
大橋 翠石
オオハシ スイセキ
明治〜昭和期の日本画家
- 生年
- 慶応1年4月(1865年)
- 没年
- 昭和20(1945)年
- 出生地
- 美濃国大垣(岐阜県)
- 本名
- 大橋 宇一郎
- 経歴
- 15歳で郷里の画家戸田葆堂につき、のち京都に出て天野方壺に南画を学ぶ。明治19年上京、渡辺小華に師事し南画を学ぶが、20年小華没後に帰郷、独学で写生画派へ転じた。28年日本青年絵画共進会で「猛虎」が2等となったのを始め、30年全国絵画共進会で「虎」が4等、32年同展で3等となり、33年パリ万博では「猛虎」が金牌を受賞。その後も36年内国勧業博で「双虎図」が2等、37年セントルイス万博で金賞牌、40年東京勧業博で「猛獅」が2等、43年日英博覧会で金賞牌と受賞を重ねた。虎、狸、白孔雀など写実的表現の動物画は内外で高い評価を得た。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報