大武和三郎(読み)オオタケ ワサブロウ

20世紀日本人名事典 「大武和三郎」の解説

大武 和三郎
オオタケ ワサブロウ

明治〜昭和期の通訳官 「葡和辞典」「和葡辞典」編者



生年
明治1年(1868年)

没年
昭和22(1947)年

出生地
神奈川県

経歴
横浜の商家育ちで早くから英語を話す。明治22年日本と修好通商条約を結ぶためブラジルの練習船アルミランテ・バルローゾ号が横浜に来航。乗船していた皇子アウグスト・レオポルド親王の市内見物を案内した。それが縁で同親王のボーイとしてブラジルに渡り、滞在5年間でポルトガル語習得。27年英国貨物船のボーイとなり29年帰国。東京にブラジル公使館が開設されて通訳官となり、以後大使館員に昇格、約30年間務めた。大正7年日本初のポルトガル語「葡和辞典」を完成した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大武和三郎」の解説

大武和三郎 おおたけ-わさぶろう

1868-1947 明治-昭和時代前期の外交官
明治元年生まれ。22年横浜に寄港したブラジルのレオポルド皇子の案内役をつとめる。皇子にしたがってブラジルにわたり,ポルトガル語を習得。帰国後,ブラジル大使館員となり30年余勤務。この間,日本初の葡和辞典・和葡辞典を完成させた。昭和22年死去。80歳。武蔵(むさし)横浜出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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