大水薙ぎ鳥(読み)おおみずなぎどり

精選版 日本国語大辞典 「大水薙ぎ鳥」の意味・読み・例文・類語

おお‐みずなぎどりおほみづなぎどり【大水薙鳥・大水凪鳥】

  1. 〘 名詞 〙 ミズナギドリ科の大形の海鳥全長約五〇センチメートル、翼開張約一二二センチメートル。背面暗褐色頭部は白と黒のまだらで、のどから下の腹面は白色。翼が細長く、日中は海上を飛び、イワシなどの魚群にむらがり、空中から水に飛び込んで捕える。六~一一月の繁殖期には、日本周辺の島に集まり、森林中の地上に長い穴を掘って産卵する。夜間に島に戻り鳴き騒ぐ。明けがた、木の幹に登って滑空して海上に出る。冬にはフィリピン、ニューギニアなどに渡る。北海道大島、京都府冠島、島根県隠岐諸島の星神島、および沖ノ島などでは天然記念物に指定されている。最大の繁殖地は伊豆御蔵島。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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