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沖の島

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

沖の島

ヒメクロウミツバメやカンムリウミスズメオオミズナギドリなど海鳥の集団繁殖地で、多様な鳥類が生息する。鳥獣保護区より、さらに規制の厳しい「特別保護地区」に指定されている。原始林は国の天然記念物。島全体が宗像大社沖津宮の境内で、神職1人が交代で常駐し、一般参拝は毎年5月に1日だけ許される。4~10世紀の祭祀(さいし)遺跡は国指定史跡で、「海の正倉益とも呼ばれる。昨年、「沖ノ島と関連遺産群」が世界遺産の暫定リストに記載された。

(2010-06-26 朝日新聞 夕刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

沖の島
おきのしま

高知県南西端、宿毛(すくも)湾口の島。面積9.99平方キロメートル。藩政時代、付近が好漁場であることから、沖の島をめぐって宇和島、土佐藩の境界論争があり、幕府の裁定で島の中央を縦断する線が両藩の境界となった。その名残(なごり)は、母島(もしま)集落(宇和島藩)のべんがら塗りと弘瀬(ひろせ)集落(土佐藩)の白木柱という民家様式の違いにもみられた。1874年(明治7)高知県に移管、沖ノ島村となり、1954年(昭和29)宿毛市に編入。花崗(かこう)岩からなり海食地形が多く、海岸は足摺(あしずり)宇和海国立公園地域で、海域公園にも指定されている。『今昔物語』にちなむ妹背(いもせ)山(403.8メートル)が最高所。弘瀬の主集落は急傾斜地の渓流付近に階段状に密集し、干棚(ひだな)(農水産物の干し場)をもつ民家が特色。暴風雨日数も多いが、温暖で亜熱帯性植物もみられる。漁業が主たる生業。宿毛市片島港から定期船が就航している。人口237(2009)で過疎化が著しい。[大脇保彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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