日本歴史地名大系 「大波村」の解説 大波村おおなみむら 福島県:福島市阿武隈川右岸地区大波村[現在地名]福島市大波染屋(そめや)川・大波(おおなみ)川が北東流し、その狭く浅い谷に沿って集落と耕地が散在する。両川は染屋の北部で合流し、小国(おぐに)川となって下小国村(現霊山町)に入る。伊達郡に属し、西は信夫(しのぶ)郡山口(やまぐち)村・渡利(わたり)村、北は伊達郡富沢(とみざわ)村(現保原町)、東は下小国村・上小国村(現霊山町)、南は青木(あおき)村(現飯野町)・立子山(たつごやま)村。山口村から北部の戸石(といし)に入り、熊野山(くまのさん)・上屋敷(かみやしき)・星之宮(ほしのみや)と東行して海呑(かいどん)から下小国村に出る中村街道、同じく山口村から曲(まがり)ヶ坂(さか)に入って南部の山間を一里壇(いちりだん)・荻田(おぎた)と通り塩(しお)ノ平(たいら)から上小国村に抜ける通称秋山(あきやま)道がある。正平七年(一三五二)三月一八日の吉良貞家軍勢催促状(相馬文書)に「小手保大波城」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by