日本歴史地名大系 「大津御厨」の解説 大津御厨おおつのみくりや 静岡県:島田市大津御厨伊勢神宮領。大津谷(おおつや)川流域、現島田市尾川(おがわ)・大草(おおくさ)・落合(おちあい)・野田(のだ)一帯に比定される。寛治五年(一〇九一)から保安三年(一一二二)の間と推定される官宣旨(陽明文庫蔵兵範記仁平四年夏巻裏文書)に、伊勢神宮御厨「大津・小杉」がみえ、前々国司が駿河国の神領七ヵ所を停止した際、大津御厨と小杉(こすぎ)御厨(現大井川町)は成立が古いということで収公を免れている。当御厨は建久三年(一一九二)八月日の伊勢神宮神領注文写(神宮雑書)には「子細見于嘉承・永久宣旨」とあり、嘉承年間(一一〇六―〇八)以前に成立していたようである。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by