日本歴史地名大系 「大潟町」の解説 大潟町おおがたまち 新潟県:中頸城郡大潟町面積:一六・二九平方キロ日本海沿いに南北に潟町(かたまち)砂丘が連なり、内陸に水田が開ける。南端を潟川が西流し、新堀(しんぼり)川が分れて日本海へ注ぐ。砂丘内側にはかつての潟湖の名残をとどめる朝日(あさひ)池・鵜(う)ノ池・蜘(くも)ヶ池・天(あま)ヶ池が点在する。北は柿崎(かきざき)町、東は吉川(よしかわ)町、南は頸城村、西は上越市に接する。古くは保倉(ほくら)川が西部を北流し、上小船津(かみこぶなつ)浜と渋柿(しぶかき)浜の間で日本海に注いでいたという。砂丘の内陸は大小の潟が広がる湿地帯であった。文禄(一五九二―九六)頃の頸城郡絵図にも砂丘上に砂除けの垣に囲まれた集落と内陸の潟湖が描かれ、いずれも美守(ひだもり)郷に属していた。砂丘南側を通る北国街道は近世には北側海沿いに移り、潟町には宿駅が置かれた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by