大無雁村(読み)おおむかりむら

日本歴史地名大系 「大無雁村」の解説

大無雁村
おおむかりむら

[現在地名]宮川村大無雁

宮川右岸段丘上にあり、西の対岸小無雁こむかり(現河合村)南東小谷こだに村。小鳥おどり川の合流点に近く川が浅いため、靄(牟加里)が発生しやすいための地名と思われる。慶長一八年(一六一三)の飛騨国郷帳に大むかり村とあり、小島こじま郷に属し、高三五石余。元禄検地帳(宮川村文書)では高四八石余、田一町三反余・畑八町余。「飛騨国中案内」では免四割五厘余、家数二六(うち百姓二〇・門屋六)。安永三年(一七七四)の新田検地帳(宮川村文書)では田一反余・畑三町八反余・焼畑五町六反余、高一九石余、名請人二四・小谷村よりの入作者二名。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android