大狩部遺跡(読み)おおかりべいせき

日本歴史地名大系 「大狩部遺跡」の解説

大狩部遺跡
おおかりべいせき

[現在地名]新冠郡新冠町字大狩部

厚別あつべつ川河口から約一・七キロ上流の左岸標高約五〇メートルの段丘に位置する続縄文時代の遺跡。段丘は小沢によって浸食され、遺跡付近は舌状台地となっている。昭和三四―三五年(一九五九―六〇)に調査が行われ、一四基の円形・楕円形の土壙が確認された。壙底からは大狩部式土器のほか、石鏃、ツマミ付ナイフ、石斧・石錐・琥珀平玉・矢柄研磨器・ベンガラなどが出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android