大白石村(読み)おおしらいしむら

日本歴史地名大系 「大白石村」の解説

大白石村
おおしらいしむら

[現在地名]下村白石しらいし

下村の南、鍛治かじ(新堀川)右岸に位置し、北陸街道が通る。対岸小白石こじらいし(現小杉町)。中世には倉垣くらがき庄に属し、文明一五年(一四八三)と推定される一〇月六日の伝奏葉室親継書状(親長卿記別記)に白石名がみえる。一六世紀に入ると当地にも真宗の教線が及んだとみられ、「極性寺暦代略記」に「同十四年ノ秋ノコロ、射水ノ郡大白石村ノ人々懇望ノ子細アリテ、西善法師太子ヲ守タテマツリ参ラレケレハ、近在近郷ヨリ群集ヲナシ、供養尊重セリ、依此ニ村ノ者トモ申シケルハ、兎角コノ処ニ多屋ヲ取立タマヒ、年コトニ太子ヲ守タマヘ、我等敷地ヲ寄進シタテマツラントテ、即チ屋敷一ケ処寄進セラレケリ、ソノ状ノ写シ左ノコトシ」とあって同年一〇月一二日の嶋倉森吉等寄進状を載せ、続けて「カクノコトク寄進状ヲ送ラレケレハ、シカラハトテ、ソノ翌年白石村ニ多屋ヲ建立シテ、年コトノ秋ニハ太子ヲ移シタテマツリケリ」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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