日本歴史地名大系 「大白谷村」の解説 大白谷村おおしろたにむら 大分県:大野郡三重町大白谷村[現在地名]三重町大白谷 白谷(しろたに)久部(きゆうぶ)村の南西、中津無礼(なかつむれ)川上流域にある。当地寺屋敷にある文亀二年(一五〇二)九月一六日の紀年のある六地蔵幢には「緒方庄宇田枝名内白谷村」とあり、「藤原朝臣衛藤蔵人佐殿家通等」により造立されたことがわかる。天文(一五三二―五五)初年と推定される九月一五日の大友義鑑書状(深田文書)では、「宇田枝、殊白谷」などに漆実の納入が命じられている。また天正一五年(一五八七)と推定される三月一日の大友宗滴書状(久保文書)にみえる戸次近江守が籠った「白谷湯城」は当地にあったとも考えられるが未詳。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報