日本歴史地名大系 「大矢部磨崖仏」の解説 大矢部磨崖仏おおやべまがいぶつ 神奈川県:横須賀市大矢部村大矢部磨崖仏[現在地名]横須賀市大矢部一丁目満昌(まんしよう)寺背後の南に開口する小谷(通称やきばのやと)の東斜面に位置する。昭和三三年(一九五八)土木工事中に発見されたが、幸いにも破壊から免れた。磨崖仏周囲にはやぐら(墳墓窟)が存在し、安山岩製五輪塔断欠、かわらけおよび写経石が同時に発見された。磨崖仏は二ヵ所(A・B面)に、いずれも西に面して線刻により描かれる。A面は如来像で、蓮座上に座して背後に径約二一センチの円相をもち、横一列に七尊を描く。風化のため明瞭でないが、右側より三番目の仏は宝冠をいただく。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by