大矢部磨崖仏(読み)おおやべまがいぶつ

日本歴史地名大系 「大矢部磨崖仏」の解説

大矢部磨崖仏
おおやべまがいぶつ

[現在地名]横須賀市大矢部一丁目

満昌まんしよう寺背後の南に開口する小谷(通称やきばのやと)の東斜面に位置する。昭和三三年(一九五八)土木工事中に発見されたが、幸いにも破壊から免れた。磨崖仏周囲にはやぐら(墳墓窟)が存在し、安山岩製五輪塔断欠、かわらけおよび写経石が同時に発見された。磨崖仏は二ヵ所(A・B面)に、いずれも西に面して線刻により描かれる。A面は如来像で、蓮座上に座して背後に径約二一センチの円相をもち、横一列に七尊を描く。風化のため明瞭でないが、右側より三番目の仏は宝冠をいただく。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android