大神田麻呂 おおがの-たまろ
?-? 奈良時代の神職。
豊前(ぶぜん)宇佐八幡宮(大分県)の主神司。天平勝宝(てんぴょうしょうほう)元年(749)大神杜女(もりめ)とともに朝臣の姓(かばね)をあたえられ,宇佐八幡神の託宣どおり東大寺大仏が完成したとして外従五位下をさずかる。6年杜女,薬師寺の僧行信と妖術をおこなったとして多褹島(たねのしま)(種子島)に流されるが,天平神護(てんぴょうじんご)2年ゆるされ豊後(ぶんご)の員外掾(いんげのじょう)となった。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の大神田麻呂の言及
【大神杜女】より
…杜女は託宣した巫女と推定される。748年(天平20)8月外従五位下に叙し,翌年(天平勝宝1)11月主神司の大神田麻呂とともに大神朝臣姓を賜り,12月,神を奉じて上京,東大寺を礼した。その輿は天皇の乗輿と同じ紫色で,従四位下を授けられた。…
※「大神田麻呂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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