大積保(読み)おおづみほ

日本歴史地名大系 「大積保」の解説

大積保
おおづみほ

くろ川上流の狭い谷にある現長岡市大積を中心とした保。初見は「阿波国徴古雑抄」所収の至徳元年(一三八四)一二月日の那賀郡鮎川村八幡松尾両社什物大般若経奥書で「越前州三東郡大積之保東方善応寺住呂宗雄」とある。「東方」は大積に隣接する現長岡市宮本東方みやもとひがしかた町。応永三一年(一四二四)と推定される二月五日の上杉房方打渡状(北野社旧記)によれば「越後国頸城□屋大積四ケ村四百五貫」が京都北野きたの天満宮へ寄進され、守護房方が同宮松梅院に引渡しており、その注記に「大積庄」とみえる。同年一二月二〇日には守護代長尾性景(邦景)が、大積四ヵ村のうちの判門田方の代官を希望した天満宮の八島伊賀入道に「東方七十貫」の地を引渡している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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