大篠塚遺跡(読み)おおしのづかいせき

日本歴史地名大系 「大篠塚遺跡」の解説

大篠塚遺跡
おおしのづかいせき

[現在地名]佐倉市大篠塚

広大な台地上に形成された小規模な舌状台地のほぼ中央に位置。水田との比高は約一五メートル。付近には大篠塚古墳群や人形塚にんぎようづか古墳・新開しんかい遺跡がある。昭和四五年(一九七〇)の調査で検出された遺構は五一軒の竪穴住居跡で、遺物須恵器を含む六三一個体の土器と石製模造品、碧石あるいは滑石製の勾玉など。竪穴住居跡は大半が土師器を伴出しており、それらを土器形式で示すと五領式期の住居が二軒、和泉式期が四軒、鬼高式期一一軒、真間式期一三軒、国分式期八軒、そして弥生時代最終末の前野町式期四軒が確認され、残る九軒は時期不詳。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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