大舅・大姑(読み)おおしゅうと

精選版 日本国語大辞典 「大舅・大姑」の意味・読み・例文・類語

おお‐しゅうと おほしうと【大舅・大姑】

〘名〙
① (大舅) 文楽浄瑠璃の人形かしらの一つ。腹黒い人物や、権力を持つ邪悪の老人など敵役のかしらに用いる。目はぎょろりと大きく、鋭い小鼻と頬、短い顎(あご)、深く刻まれた皺(しわ)など誇張された表現が施されている。丸目の舅。
② (大姑) 婚家の夫の母。小姑(こじゅうと)に対していう。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「此大姑(オホシウト)の上に小姑といふ小附(こづけ)のある重荷を」

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