精選版 日本国語大辞典 「大船の」の意味・読み・例文・類語
おおぶね‐の おほぶね‥【大船の】
枕
① 大船のゆったりとして安定したさまから、ゆったり、落ち着いたの意の「ゆた」にかかる。
② 大船がゆらゆらと揺れるさまから、揺れ動く、動揺する意の「ゆくらゆくら」にかかる。
※万葉(8C後)一三・三三二九「大船之(おほぶねの) ゆくらゆくらに 思ひつつ 吾が寝る夜らは よみもあへぬかも」
③ 大船を頼みにするところから、「思ひ頼む」「頼む」にかかる。
※万葉(8C後)二・一六七「天の下 四方の人の 大船之(おほぶねの) 思ひ頼みて」
※万葉(8C後)二・一〇九「大船之(おほぶねの)津守が占に告らむとはまさしに知りて我が二人寝し」
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