大萱郷(読み)おおかやごう

日本歴史地名大系 「大萱郷」の解説

大萱郷
おおかやごう

和名抄」に載る法美ほうみ大草おおかや郷の系譜をひく中世の郷で、ふくろ川上流域一帯に比定される。永享二年(一四三〇)八月一〇日の清守安堵状(「因幡民談記」、以下すべて同書)に「大草郷」とみえ、郷中紙木別符(のちの神護別符か)の七反大の田や山林畠などが一宮(現酒賀神社の前身か)に社領として安堵されている。永禄一二年(一五六九)一二月二一日に作成された大萱郷米方算用状に横すみ名・長谷名・荒舟名・山崎名・田ふち名・岸本名・長見名などがみえ、当郷には一二町の田地があり、そのうち三町五反余が姫地玄蕃允・助衛門・森田二郎三郎・太田五郎右衛門らへの扶持分や河成・不作分として課税が免除されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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