大蓑彦神社(読み)おおみのひこじんじや

日本歴史地名大系 「大蓑彦神社」の解説

大蓑彦神社
おおみのひこじんじや

[現在地名]寒川町石田東

明神みようじん池西畔の小丘上に鎮座祭神は大蓑彦命。「讃陽綱目」に「往古、東の高山の上にありしに、往還乗馬を咎め給ふによつて今の宮地に移す」とある。蓑神みのかみ大明神ともいい、「延喜式」神名帳寒川郡の「大蓑彦オホミノヒコノ神社」に比定される。岡山県邑久おく牛窓うしまど弘法こうぼう東寿とうじゆ院の大般若経奥書に「石田郷蓑上社」とみえる。奥書によると、同経は寛元三年(一二四五)寒川郡司讃岐基光が願主となり、石田郷民の喜捨を受けて、栄西・仏珍・長弁らが書写、建長六年(一二五四)に蓑上社に奉納されたもので、建武三年(一三三六)には讃岐光俊が大施主となって欠巻分を補っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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