日本歴史地名大系 「寒川町」の解説 寒川町さむかわまち 神奈川県:高座郡寒川町面積:一三・二二平方キロ県中央の南部、相模川の下流東岸に位置し、北東から南西へ目久尻(めくじり)川が流れ相模川へ注ぐ。北は海老名(えびな)市、東は藤沢市、東から南は茅(ち)ヶ崎(さき)市、西は相模川を挟んで平塚市に接する。北東部は相模原台地の西南端部に属し、西部・南部は相模川の自然堤防と旧河道の交錯地。北からの中原(なかはら)道と東からの大山道とが南部で合して西端の相模川へ至る。国道相模線が南北に走る。北部には東海道新幹線が掛かる。近世には一之宮(いちのみや)村は大山道・中原道の人馬継立場で、地域の交通・商業の中心地として賑った。 寒川町さんがわちよう 香川県:大川郡寒川町面積:二二・九九平方キロ大川郡の中南部に位置し、東北は雨滝(あめたき)山(二五三・二メートル)で大川町・津田(つだ)町、南は女体(によたい)山系で白鳥(しろとり)町、西は長尾(ながお)町、北は志度(しど)町と接する。南は山林、中央以北は農地である。津田川・鴨部(かべ)川の流域であるが、灌漑は主として溜池に依存し、その数は三〇〇に近い。森広(もりひろ)遺跡をはじめ、縄文・弥生・古墳時代の遺跡が町内各地にあり、式内社は布勢(ふせ)神社・大蓑彦(おおみのひこ)神社・神前(こうざき)神社が鎮座し、旧南海道が町内を東西に通じていたと推定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寒川町」の意味・わかりやすい解説 寒川〔町〕さむかわ 神奈川県南部,相模平野東部にある町。相模川と支流の小出川との間に位置し,中央を目久尻川(めくじりがわ)が流れる。1940年町制。地名は相模一宮の寒川神社に由来。水田地帯で,施設園芸も行なわれる。1960年代から相模川の地下水を利用する工場が進出。寒川取水堰があり,湘南地方一帯に給水している。周辺には条里制の遺構も見られる。寒川神社には 2月の田打舞神事(たうちまいしんじ),9月の大祭など古い神事が伝わり,7月の海の日には茅ヶ崎海岸で浜降祭が行なわれる。JR相模線が通る。面積 13.34km2。人口 4万8348(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報