…出獄後に堺利彦らの売文社に加わり,《新社会》誌上ではおもに国際情報の紹介とマルクス主義経済学の論説に活躍,とりわけロシア革命の分析とカウツキー《資本論解説》の訳載は注目された。19年に堺利彦らと別れ国家社会主義運動をはじめて大衆社を創設,《国家社会主義》《大衆運動》《局外》《週刊日本》《急進》など自派の新聞雑誌をつぎつぎと創刊するとともに,《解放》《改造》などに社会評論家として健筆をふるう。この間,1920年から23年にかけて日本最初の《資本論》全3巻の完訳を刊行した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」