大行事堰(読み)だいぎようじぜき

日本歴史地名大系 「大行事堰」の解説

大行事堰
だいぎようじぜき

彦山川に架かる大行事橋のやや上流にある井堰。慶応四年(一八六八)八月より工事を始め、明治三年(一八七〇)四月に完成。現在は補強工事が行われ、上部がコンクリートで覆われている。費用は一千有余金で、半額は公費、残りを添田手永の費用で賄った。彦山川は江戸時代中頃に流路を変え、現在の流れとなった。それに伴い成光なるみつ村、白土しらつち(東白土)秋永あきなが村のうちの梅田うめだの灌漑用水取水口を大行事淵の下手に築かねばならなくなった。筵やかます木材で堰を築いたが、一雨降ればすべて流され、難儀していた。慶応四年頃、南野直七が添田手永の大保正(大庄屋の補佐役)となり、伊原いばる(現添田町)に役宅を構えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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