デジタル大辞泉 「難渋」の意味・読み・例文・類語
なん‐じゅう〔‐ジフ〕【難渋】
1 物事の処置や進行がむずかしくてすらすらいかないこと。また、そのさま。「交渉は
「風俗史を編成すること頗る―なる業なるのみか」〈逍遥・小説神髄〉
2 困ること。もてあますこと。また、そのさま。「泥道を歩くのに
「脚に―な腫物があった」〈鏡花・高野聖〉
3 生活が苦しいこと。貧乏なこと。「不景気で暮らし向きが
「徒に有産の輩を覆して無産の―に陥れたるに似たれども」〈福沢・文明論之概略〉
4 人に金品を与えたり、貸したりするのを惜しむこと。
「主俄に欲念おこって、ほうびの金を―せしめんがため」〈仮・伊曽保・上〉
[類語](1)渋滞・停滞・難航・停頓・踊り場・横ばい・足踏み・とどまる・難しい・