デジタル大辞泉
「難渋」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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なん‐じゅう‥ジフ【難渋】
- 〘 名詞 〙
- ① ( ━する ) 物事の処理や進行が困難で渋滞すること。すらすらと事が運ばないこと。なやみしぶること。
- [初出の実例]「令奏之旨甚雖二懇切一、猶有二難渋之御気色一」(出典:権記‐長徳四年(998)二月一一日)
- 「深き山路に迷ひ入りて〈略〉雨は益々降りしきり其の難渋言ふべからず」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)
- ② ( ━する ) ( 形動 ) 困ること。もてあますこと。迷惑がること。また、そのさま。
- [初出の実例]「遠江守朝時朝臣加二評定衆一之後初出仕、此事不二庶幾一之由、内々難渋」(出典:吾妻鏡‐嘉禎二年(1236)九月一〇日)
- ③ ( ━する ) 暮らし向きが悪くて苦しむこと。また、貧困であること。
- [初出の実例]「此仁曾住下宮川、替レ宿元因二難渋多一、至極慥成横道者、家賃不レ払焼二根駄一」(出典:狂詩・二大家風雅(1790))
- ④ 鎌倉・室町時代、裁判所の召喚に応じないなど、訴訟当事者が一方的に手続きを遅怠すること。
- [初出の実例]「差二定奉公人一召二問両方一之後、一方致二難渋一送二日数一、自二対決之日一過二廿箇日一者、不レ顧二理非一任二訴人申状一可レ有二御成敗一者」(出典:吾妻鏡‐宝治元年(1247)二月一二日)
- ⑤ ( ━する ) ぐずぐずして義務や職務をすみやかに果たさないこと。また、年貢その他の貢租の納入をとどこおらせること。
- [初出の実例]「若有二難渋輩一之者、慥可レ注二進其交名一、為レ被レ付二官使等一也者」(出典:東大寺文書‐文治四年(1181)正月七日・興福寺公文所下文案)
- ⑥ ( ━する ) 出し惜しみすること。与えたり、貸したり、返したりするのを惜しみ渋ること。
- [初出の実例]「大元本尊今朝自二光覚僧正方一請取、自二旧冬一種々難渋、頗沙汰外事也」(出典:満済准后日記‐応永二〇年(1413)正月八日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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