大貫晶川(読み)オオヌキ ショウセン

20世紀日本人名事典 「大貫晶川」の解説

大貫 晶川
オオヌキ ショウセン

明治・大正期の詩人,小説家



生年
明治20(1887)年2月23日

没年
大正1(1912)年11月2日

本名
大貫 雪之助

学歴〔年〕
東京帝国大学英文科〔大正1年〕卒

経歴
中学時代から詩、短歌を発表し、明治39年新詩社に入る。この頃から「お須磨」などの小説を発表。東大時代にはツルゲーネフ翻訳なども発表し、43年第2次「新思潮」を創刊して活躍したが、東大を卒業した年の秋に急逝した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大貫晶川」の解説

大貫晶川 おおぬき-しょうせん

1887-1912 明治-大正時代の詩人,小説家。
明治20年2月23日生まれ。岡本かの子の兄。東京府立第一中学時代,同級の谷崎潤一郎と影響しあう。明治39年新詩社にはいり,小説「お須磨」などを発表。43年第2次「新思潮」の創刊にくわわる。大正元年11月2日死去。26歳。死後,訳書ツルゲーネフ「煙(スモオク)」が刊行された。神奈川県出身。東京帝大卒。本名は雪之助。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大貫晶川の言及

【岡本かの子】より

…生家の大貫家は代々幕府および諸藩の御用達を業とした豪商。兄大貫晶川(しようせん)は一高時代から谷崎潤一郎と親交があり,《明星》に寄稿し,谷崎らと第2次《新思潮》を刊行した文学者。かの子は兄の影響をうけ,《明星》に新体詩や和歌を発表,《スバル》の同人にもなった。…

※「大貫晶川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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