大門王子跡(読み)だいもんおうじあと

日本歴史地名大系 「大門王子跡」の解説

大門王子跡
だいもんおうじあと

[現在地名]中辺路町高原

高原たかはら東部、熊野街道中辺路の傍ら跡地がある。熊野九十九王子の一。建仁元年(一二〇一)の「後鳥羽院熊野御幸記」にはみえないから、以後に設けられた王子である。大門の名はここに熊野本宮の鳥居があったことによるといわれる。県指定史跡。文献に現れるのは近世で、享保七年(一七二二)の「熊野道中記」に「大門王子高原坂へかかる道の右」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android