大阪俄(読み)オオサカニワカ

デジタル大辞泉 「大阪俄」の意味・読み・例文・類語

おおさか‐にわか〔おほさかにはか〕【大×俄】

江戸時代大坂で流行した、こっけいを主とするしろうとの即興芝居。のちに寄席演芸として発達。また、曽我廼家そがのや劇のもととなった。→俄狂言

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精選版 日本国語大辞典 「大阪俄」の意味・読み・例文・類語

おおさか‐にわかおほさかにはか【大阪俄】

  1. 〘 名詞 〙 大阪で行なわれた俄狂言。特に芝居がかりの寄席演芸として発達し、後の曾我廼家喜劇のもととなった。
    1. [初出の実例]「我輩の眼からは政友会も進歩党も大阪俄(オホサカニハカ)もかっぽれも源氏節も変った事は無い」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵猟官)

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世界大百科事典(旧版)内の大阪俄の言及

【俄】より

…これらは通人の遊興であったが,寛政(1789‐1801)以降になると職業的な俄師が生まれた(《守貞漫稿》)。とくに天保(1830‐44)ごろの大坂の村上杜陵が有名で,大阪俄の中興の祖といわれる。そのころには〈独り俄〉,数人立合の〈立合俄〉,芝居がかりの〈長俄〉などと種類も多様化した。…

※「大阪俄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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