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源氏節 ゲンジブシ

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デジタル大辞泉の解説

げんじ‐ぶし【源氏節】

明治時代に流行した邦楽の一。幕末ごろ、岡本美根太夫説経祭文新内節を取り入れて創始。操り人形や女芝居を加えて興行し、名古屋を中心に人気を博した。説経源氏節。

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百科事典マイペディアの解説

源氏節【げんじぶし】

新内節から派生した邦楽の種目名。1836年ころ名古屋の新内演奏家岡本美根太夫が説経祭文を習い,これと新内節とを折衷して祭文江戸説経を語り出し,その弟子の差佐松が1872年に説経源氏と改称,のちに源氏節と称した。

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世界大百科事典 第2版の解説

げんじぶし【源氏節】

明治時代に名古屋を中心に流行した浄瑠璃の一種。岡本美根太夫(1800ころ‐82)が優婉な新内節に哀切な説経節を加味して創作した説経祭文新内ぶしを,1868年(明治1)に,仏教界の説教が一般的だったため〈説教源氏節〉と改め,〈源氏節〉ともいった。平家琵琶(平曲)が名古屋で有名だったのでそれに対して〈源氏節〉と称したのである。1851年(嘉永4)の名古屋興行以降人気を呼び,この音曲を地に女だけの源氏節芝居が興ったが,90年エロティックな面から禁止された。

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大辞林 第三版の解説

げんじぶし【源氏節】

平家琵琶に対抗して、明治時代に名古屋から起こって流行した音曲おんぎよくの一。岡本美根太夫が新内節に説経節を採り入れて語り出し、これを地にした芝居も起こった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

源氏節
げんじぶし

日本音楽の語物の一種。豊後節(ぶんごぶし)系の江戸浄瑠璃(じょうるり)の新内(しんない)節に説経祭文(さいもん)を加味したもので、正しくは説教源氏節という。幕末期に岡本美根太夫(みねたゆう)(生没年不詳)が創始し、大坂で旗揚げしたが、のち名古屋に移った。名古屋で活躍した美根太夫門下の岡本松鳶斎(しょうえんさい)(1836―98)は、源氏節に操り人形を加えて多数の門弟を育成し、『由良湊千軒長者(ゆらのみなとせんげんちょうじゃ)』『小栗判官(おぐりはんがん)』『累(かさね)物語』『四谷怪談お岩殺し』『大江山綱館(つなやかた)』など多くの源氏節正本(しょうほん)を残した。源氏節の全盛時代は1887年(明治20)ごろから十数年間で、源氏節女芝居が一時は名古屋から東京に進出して人気を得たが、1900年末に禁止令が出て女芝居は廃絶した。源氏節操り人形は名古屋市郊外のあま市甚目寺(じもくじ)地区で長く継承されたが、1975年(昭和50)3月に6代目家元岡本美寿松(みすまつ)太夫が71歳で没して伝統の灯が消えた。現在は広島県廿日市(はつかいち)市原の眺楽座(ちょうらくざ)にわずかに形が残っている。[関山和夫]

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世界大百科事典内の源氏節の言及

【新内節】より

…また昭和に入っては名古屋の富士松春太夫が知られた。なお,名古屋の新内語り岡本美根太夫が語り出したものに源氏節がある。新内節に説経節を加味したもので,源氏節を地に女だけの芝居をするようになり,一時喜ばれた。…

【説経節】より

…前者の流れを薩摩派といい,後者の流れを若松派という。なお,幕末に名古屋の岡本美根太夫が新内節に説経祭文を加えて新曲をおこしたが,これは説経源氏節,または単に源氏節と称される。
[演目と正本]
 説経節の代表作を〈五説経(ごせつきよう)〉といい,この呼び名はすでに寛文(1661‐73)ころに見えるが,何をさしたか不明。…

※「源氏節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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