大阪町(読み)おおさかちよう

日本歴史地名大系 「大阪町」の解説

大阪町
おおさかちよう

下京区烏丸通五条下ル二丁目三丁目

南北に通る烏丸からすま(旧烏丸小路)を挟む両側町。町内を東西に北から楊梅ようばい通・鍵屋町かぎやちよう通・的場まとば通が通り、北側は現五条通に面する。

平安京の条坊では、左京六条三坊三保一一町東南隅、一四町西南隅、一二町東側と一三町西側の地。平安時代、町内西側は北院きたのいん中院なかのいん、東側は中六条なかろくじよう院にわたっていた(拾芥抄)

寛永一四年(一六三七)洛中絵図に「上大坂丁」「中大坂丁」「下大坂丁」とあり、江戸時代を通じて三町に分れていたが、明治七年(一八七四)六月一町に統合された。なお、寛永一八年以前平安城町並図には「竹や町」「さいもく町」の二町名が併記されている。寛文五年(一六六五)刊「京雀」には「三町(上中下)にはざいもく竹やおほくあり」と記されているから、平安城町並図にみえる「さいもく町」の町名由来も推察される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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