大陪審(読み)だいばいしん

共同通信ニュース用語解説 「大陪審」の解説

大陪審

米国の刑事裁判制度で、一般市民陪審員で構成し、容疑者らの起訴について「相当の理由」があるかどうかを見極め是非を判断する。ニューヨーク州法では、禁錮1年以上の刑になる可能性がある重罪を扱う。最大23人の市民から成る陪審員16人以上の出席で成立し、起訴決定には12人以上の賛成が必要。審理は非公開で、検察官証拠を示し陪審員の要求証人や証拠を調べる。通常は招集から1カ月以内に結論を出すが、米メディアによると、トランプ前米大統領の事件で招集されたのは「特別大陪審」で、期間は6カ月。(ニューヨーク共同)

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世界大百科事典(旧版)内の大陪審の言及

【陪審】より

…これに対して,ドイツなどヨーロッパ大陸法系の諸国では,一般人が専門職の裁判官とともに裁判官として事件を審理・裁判する〈参審制〉が行われている。
[大陪審と小陪審]
 陪審には大別して〈大陪審grand jury〉と〈小陪審petit jury,petty jury〉があり,おのおのその役割を異にする。〈大陪審〉は,通常23名以下の陪審員(アメリカの連邦では16名以上23名以下)で構成され,ある者の刑事訴追を相当とするに足るだけの証拠があるかどうかを審査する役割を果たす。…

※「大陪審」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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