大黒田村(読み)おおくろだむら

日本歴史地名大系 「大黒田村」の解説

大黒田村
おおくろだむら

[現在地名]松阪市大黒田町・五反田ごたんだ町一―五丁目

駅部田まやのへた村の西にあり、北は松坂黒田町に接する。黒田町から当村中央を和歌山街道が通る。黒田については、「畔ヲクロト訓ス田畔ノ意ナリ」とあり、大黒田はかつて北黒田、小黒田は南黒田と称したという(五鈴遺響)。「吾妻鏡」の貞応元年(一二二二)三月三日条に黒田御厨がみえる。北条時房は伊勢国守護職を与えられ、同時に伊勢国内に一六ヵ所の所領も得たが、黒田御厨もその一つであった。当地は、貞治四年(一三六五)仁木義長に押領され、永享年中(一四二九―四一)以降北畠氏の支配下となった(「飯高郡大黒田村地誌」松阪市史編さん室蔵)。「五鈴遺響」に「北畠家臣中津下総守居城ス」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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