天ヶ沢新田
あまがさわしんでん
[現在地名]小須戸町天ヶ沢新田
東山丘陵の麓およびその開析谷にかけて立地し、北は矢代田村に接する。矢代田村内に字兎谷・沢ノ内・浮谷内と称する飛地をもつ。開発は天治年間(一一二四―二六)あるいは応徳年間(一〇八四―八七)で、当初長峯村と称したともいう(中蒲原郡誌)が、元禄一一年(一六九八)の新田年号并枝村方角道法付(新発田市立図書館蔵)は慶安三年(一六五〇)矢代田村を親村として成立したとする。耕地に先立って草水坪の開発が進められたとみられ、慶長一八年(一六一三)加茂町の真柄仁兵衛貞賢が新発田藩に宛てた草水普請願書(真柄家文書)に金津村・柄目木新田(現新津市)などとともに草水産地としてあげられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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